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自己破産の権利を得るためには

個人が自己破産の権利を得るためには、まず裁判所にそれを申し立てしなくてはなりません。
破産申立書と称されています。
裁判所で厳しい審査がありますが、債務者に借金を返済できる力がないと判断されれば、それで裁判所から免責許可を受けることができます。
一旦裁判所から免責許可を受けると、あらゆる種類の借金が帳消しになります。
カードローンの支払いや、車のローン、住宅ローンまで全て支払わなくて良いようになります。
さらに特筆すべきは税金です。
国税や地方税も借金の一つの形態であると判断されるので、それらの税金を支払う義務から解放されるということです。
それでは良いことばかりなのかと言うと、答えは ノーです。
裁判所で免責許可の申請をしている間は、その個人は、あらゆる種類の就職活動ができなくなります。
自分が有しているあらゆる種類の資格を行使できなくなるのです。
苦労して手に入れた国家資格を利用して再就職しようとしても、その期間は就職活動ができないので、全く動きが取れなくなります。
自己破産にはデメリットもあるのです。

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